みなさん、平野紫耀くんが主演の「クロサギ」はご視聴してらっしゃいますか。
このドラマは漫画原作で、詐欺師を騙す詐欺師、通称クロサギが主人公になっています。
その第7話では、「ローン詐欺」が描かれました。
今回、クロサギが喰う(騙す)相手は、ひまわり銀行の支店職員(支店長、課長)になります。
原作だと、新クロサギの8巻と9巻に描かれています。
電子書籍でも読めます!
電子書籍を快適に読む方法は以下の記事で紹介しているので、こちらの記事もオススメです✨
さて、今回はその詐欺の手口をご紹介します。また、その詐欺の首謀者をクロサギ(平野紫耀)がどう騙したかまで解説します。
ローン詐欺とは
- 対象:(高額な)資金が必要な人
- 手順:①住宅ローンの目的外融資で、お金が必要な人に資金を提供
同時に住宅という担保を作らせる
②住宅ローンの返済が滞った場合、住宅を担保に追加融資を実行 - お金の回収方法:連帯保証人、不動産担保、生命保険
となっている詐欺になります。
そもそも住宅ローンの目的外融資は、銀行ではなくお金を借りた側が悪者です。
住宅ローンを七千万で組んだとします。
その内5千万円を住宅購入にあて、残りを資金として受け取っているので。
偽のローンを組んだ悪者は、お金を借りた側になります。
そのため、銀行は融資したお金の回収に失敗する事がなく、
銀行に融資実績と回収実績の2つが作れます。
ドラマだと、生命保険により住宅ローン分を回収しました。
それに加えて、追加融資の返済を理由に、担保の家を差し押さえる事でお金を回収しようとしました。
他には、ノンバンクに債権を委譲し、その時点で銀行は融資分のお金を全額回収する方法があります。
この詐欺の良い点は、銀行は傷つく事なく、利子分、あるいは、それ以上の利益を得られる点です。
- 詐欺で捕まらない:偽の住宅ローンを組んだのは、お金を借りた側。なので、銀行はあくまでも騙された側
- 融資金額の全額回収可能:ノンバンクに債権を委譲すれば、その時点で全額回収可能
- 利益を上げられる可能性:住宅ローンの加入者が死んだ場合、生命保険により全額回収可能。また、追加融資を行っていれば、それを理由に、住宅の差し押さえで利益を享受可能
ネタバレあり:”クロサギ”が”起業セミナー詐欺師”を騙した方法
結論から言いますと、ローン詐欺を実行していた銀行に対して、クロサギは以下の方法で騙します。
「名義を偽造した担保を元に、3億円の融資を受けお金を騙す方法」です。
このように騙し取るために、クロサギは以下のように行動します。
- 詐欺被害者との接触:
銀行にいたクロサギは、窓口で詐欺だと叫ぶ被害者を目撃。
その被害者と接触し、どういう詐欺を行われたかを聞き出す。
そうして、銀行からお金を騙し取る方法を考える。 - お金を回収するための下準備:
クロサギは、新しく設立した会社のオーナーである、
黒沼として銀行と接触していた。
黒沼は預金として3億円預けたり、
一千万円以内の融資を受けたりしていた。
そうして、大きな融資を持ち掛けるための、
信用を作っていった。 - 銀行からお金を騙し取る:
3億円の融資を銀行にお願いする。
その際には、資産価値が10億円の価値があるビルを差し出した。
それに加え、前向きに検討してもらえるよう、
融資してくれた場合、銀行に3千万のリベートを約束した。
しかし、銀行からは金額が大きい融資のため、
さらに保証人をつけてくれと要求された。
そこで、黒沼は、大企業の(3千人を束ねる)常務を保証人として立てた。
しかし、担保も保証人は偽物であった。
そのため、クロサギは見事に銀行から、リベートの3千万を除いた2億7千万円を騙し取った。
銀行が担保と、保証人が偽物だと見抜けなかった理由は以下の通り。
担保は、ビルのオーナーに協力してもらい、名義を一時的に「黒沼」に変更してもらっていた。そのため、見抜くことができなかった。
ちなみに、ビルが担保として差し押さえられる事はないです。
理由は、本来のビルのオーナーが名義変更自体が不当だと訴え、それが十中八九受理されるためです。
つまり、「黒沼」名義の担保は無効になるため、銀行はビルを差し押さえられなくなります。
保証人は、大企業の貸出可能な会議室を借り、そこで偽の常務を紹介する事で騙しました。
まとめ
今回は、ドラマ クロサギの第7話目の詐欺手口について、紹介しました。
詐欺師を騙す過程がテンポよく描かれていて面白いです!
なので、2022年10月21日よりTBSで毎週金曜よる10時放送されている本作品を見てはいかがでしょうか。
また、本ドラマでは原作の深い部分まで今回は描かれます。
山下智久主演のクロサギとは違い、原作のストックもあるせいか、銀行との戦いまで描かれます。
予習してみたい方は、ぜひ原作で一読してみてはいかがでしょうか。
ただ、集めると全42巻あり、紙の本だとかさばります。
個人的には電子書籍がオススメです。
電子書籍を快適に読む方法は以下の記事で紹介しているので、こちらの記事もオススメです✨